【試乗】ベンツ EQE SUVのリアルな口コミ評価!購入後に後悔しないための全知識

Mercedes-Benz EQE SUV メルセデス・ベンツ

渡辺 悠真

こんにちは、渡辺悠真です。初めてEQE SUVに触れたあの日、路面の継ぎ目を超えた瞬間の“無音の衝撃”は今も忘れられません。この記事では、その感動の正体と、購入前に知っておきたいリアルな声を、口コミから読み解いていきます。

記事のポイント

  • 魔法の絨毯のような静粛性とフラットな乗り心地
  • リアステアが実現するCクラス並みの小回り性能
  • 先進的なMBUXハイパースクリーンと上質な内装
  • オプション込みで1500万円超えの高価格帯
  • 後席の広さや独特のデザインには注意が必要

ベンツ EQE SUVの良い口コミから分かる卓越した魅力

高級感と革新性を兼ね備えたEQE SUVの存在感を象徴する一枚

  • EQS譲りの静粛性とフラットな乗り心地
  • 内装の圧倒的な高級感と質感の高さ
  • スムーズで力強い加速性能と走行フィーリング
  • 車両サイズを感じさせない取り回しの良さ
  • MBUXハイパースクリーンの先進性と操作性
  • 日常使いで十分な航続距離と充電性能

メルセデス・ベンツというブランドに多くの人が期待するのは、揺るぎない高級感と、乗る人を優しく包み込むような快適性でしょう。そして、電気自動車という新しい時代においても、その期待が裏切られることはありません。むしろ、EQE SUVは電動化の恩恵を最大限に活かし、これまでの内燃機関モデルとは一線を画すレベルの魅力を手に入れたと言っても過言ではないのです。

実際にオーナーになった方々や、試乗を経験したジャーナリスト仲間から聞こえてくるのは、驚きと感動の声がほとんどです。それは単に「良い車だ」という月並みな評価ではありません。走りの質感から室内の居心地、日々の使い勝手に至るまで、まさに五感に訴えかける体験がそこにあるからです。ここでは、多くの口コミで共通して語られるEQE SUVの卓越した魅力を、一つひとつ丁寧に解き明かしていきましょう。

EQS譲りの静粛性とフラットな乗り心地

静粛で滑らかな乗り心地を体現するベンツEQE SUVの走行シーン

ドアを閉めた瞬間に訪れる静寂。そして、走り出した瞬間に感じる、まるで路面の上を滑るかのような滑らかさ。EQE SUVの乗り心地と静粛性は、多くの人が最初に感動するポイントであり、この車の価値を最も象徴する部分かもしれません。

私自身、初めてEQE SUVのステアリングを握り、首都高の継ぎ目を越えた時の感覚は今でも鮮明に覚えています。普通なら「ガタンッ」とくるはずの衝撃が、「トンッ」という非常に角の取れた、遠くで聞こえるような音と軽い振動に変換されるのです。これは、フラッグシップモデルであるEQS SUVと共通のEV専用プラットフォームと、標準装備されるAIRMATICエアサスペンションの恩恵に他なりません。床下に重いバッテリーを敷き詰めることによる低重心設計が車体の揺れを根本から抑え込み、さらに電子制御のエアサスが路面の凹凸を絶えず監視し、瞬時に吸収してくれます。

これは単に柔らかいだけの足回りとは全く異なります。高速道路でのレーンチェンジでは、2.6トンを超える車重を感じさせないほどピタッと安定し、不安な揺り返しは皆無。エンジン音や振動がないEVの静粛性に加え、風切り音やロードノイズも徹底的に封じ込められているため、高速巡航中はまるで新幹線の上級個室にいるかのようなプライベート空間が広がります。多くの口コミで「魔法の絨毯」と表現されますが、それは決して大げさではなく、長距離を移動すればするほど、その疲労感の少なさに誰もが驚くことになるでしょう。

この異次元の快適性は、あなたのカーライフをどう変えてくれるでしょうか。しかし、EQE SUVの魅力は乗り心地だけにとどまりません。次に、そのドアを開けた瞬間に広がる世界、内装の圧倒的なクオリティについて見ていくことにしましょう。

内装の圧倒的な高級感と質感の高さ

上質な素材と光で演出されたベンツEQE SUVの高級内装

長年、自動車ディーラーやカスタムショップで様々な高級車の内装に触れてきましたが、EQE SUVのコクピットに座った時、メルセデスが示す「新しい時代のラグジュアリー」の姿をはっきりと感じました。それは、単に高価な素材を並べただけの豪華さとは一線を画す、光と素材、そしてデジタルが見事に融合した空間です。

特に夜間のドライブでは、64色から選べるアンビエントライトがダッシュボードからドアパネルまでを流れるように彩り、まるで高級ホテルのラウンジにいるかのような雰囲気を醸し出します。口コミでもこの演出に対する称賛の声は非常に多く、乗る人すべてに特別な高揚感を与えてくれます。シートに身を預ければ、上質なレザーの香りと肌触りが心地よく、ステアリングやスイッチ類の一つひとつに至るまで、操作した時の節度感や質感が非常に高いレベルで作り込まれていることがわかります。

私がカスタムの観点からアドバイスするなら、このアンビエントライトはぜひ気分や時間帯に合わせて積極的に変更してみてください。例えば、集中したい夜間の高速道路ではクールなブルー系に、リラックスして音楽を楽しみたい時は温かみのあるオレンジ系にするだけで、ドライブの体験価値は格段に向上します。こうした細やかな心配りが、メルセデスが長年培ってきた「おもてなし」の精神なのでしょう。

もちろん、オプションのMBUXハイパースクリーンを選べば、その先進性はさらに際立ちますが、標準の縦型ディスプレイであっても、ウッドパネルの美しい木目や金属の加飾との調和は見事の一言です。伝統的なクラフトマンシップと、未来的なデジタル体験。この二つがせめぎ合うのではなく、見事に溶け合っている点に、EQE SUVの内装の真価があるのです。

さて、視覚と触覚で存分に満たされた後は、いよいよこの静かな巨人が秘めるパフォーマンス、その走りについて深く掘り下げていきましょう。

スムーズで力強い加速性能と走行フィーリング

ダイナミックな加速力を見せるEQE SUVの走行シーン

「静かな車は、速い」。これは、高性能なEVを語る上でよく使われる言葉ですが、EQE SUVはその言葉をまさに体現しています。アクセルペダルに軽く足を乗せた瞬間から、何の予兆も音もなく、巨体がスルスルと、しかし力強く押し出される感覚は、内燃機関の車に慣れ親しんだ者ほど衝撃を受けるに違いありません。

私がジャーナリストとして数々のEVに試乗してきた中でも、EQE SUVの加速フィールは特に洗練されていると感じます。それは単にトルクが瞬時に立ち上がるだけでなく、その力の出方が非常に滑らかでコントロールしやすいからです。例えば、街中のストップ&ゴーでは同乗者の頭が揺さぶられるような急な動きはせず、あくまでジェントル。しかし、高速道路の合流などで深くアクセルを踏み込めば、765N・m(EQE 350 4MATIC)という大トルクが即座に解放され、背中をシートにグッと押し付けられるような、胸のすく加速を披露します。その速さは0-100km/h加速6.6秒というデータが示す通り、多くのスポーツセダンを置き去りにするほどの実力です。

この力強い走りを支えているのが、メルセデスが長年熟成させてきた四輪駆動システム「4MATIC」です。前後アクスルのモーター間で1秒間に約10,000回もトルク配分を監視・調整することで、雨の日の滑りやすい路面やカーブの出口での加速など、あらゆる場面でタイヤが路面をがっちりと掴み、驚異的な安定性を保ちます。口コミでも「どんな状況でも不安なくアクセルを踏める」「静かすぎて気づいたら速度が出ている」といった声が多く聞かれるのは、この盤石なシャシー性能があってこそなのです。

しかし、これほどのパワーと巨体を持ちながら、なぜ多くの人が「運転しやすい」と感じるのでしょうか。その最大の秘密が、次に解説する驚くべき機能に隠されています。

車両サイズを感じさせない取り回しの良さ

狭い道でも自在に取り回せるEQE SUVのリアステア性能

全長4,880mm、全幅2,030mm。この数字だけを見ると、特に日本の都市部で扱うには少し勇気がいるサイズだと感じるかもしれません。私も最初は、「この巨体で都内の狭い路地や駐車場は厳しいだろうな」と、正直なところ高を括っていました。しかし、その予想は良い意味で、見事に裏切られることになります。

その立役者が、最大10度も後輪が操舵する「リア・アクスルステアリング」です。これはもはや「魔法」と呼んでも差し支えないほどの効果を発揮します。ディーラーの試乗で、狭いスペースでのUターンを試みた時のことを思い出します。ステアリングを切り込んでいくと、まるで後輪が軸になって車体がくるりと向きを変えるような、信じられない感覚に襲われました。データを見れば最小回転半径は5.1m(一部グレードを除く)。これは、なんとCクラスセダン並みの小回り性能です。

この機能の恩恵は計り知れません。口コミでは「コインパーキングでの切り返しが一度で済んだ」「今まで避けていた細い道にも臆せず入っていける」といった、感動の声が溢れています。大型SUVの弱点であった取り回しの悪さを、テクノロジーによって完全に克服してしまったと言えるでしょう。これは単に運転が楽になるというだけでなく、車格を理由に行動範囲を狭める必要がなくなる、という大きな価値をもたらします。

もちろん、この機能は高速走行時にも効果を発揮します。低速時とは逆に、後輪が前輪と同じ方向に切れることで、レーンチェンジが驚くほどスムーズかつ安定したものになります。車体が一体となって平行移動するような感覚は、同乗者にとっても安心感が高いはずです。

さて、物理的な動きやすさだけでなく、ドライバーと車を繋ぐインターフェースの先進性も、この車の「扱いやすさ」を形作る重要な要素です。次は、あの未来的なコックピットの真価に迫ってみましょう。

MBUXハイパースクリーンの先進性と操作性

未来感あふれるMBUXハイパースクリーンを搭載したEQE SUVのコックピット

EQE SUVの内装を語る上で、オプション設定されている「MBUXハイパースクリーン」の存在を無視することはできません。ダッシュボードのほぼ全面を覆う、3枚のディスプレイを一体化させた1枚の美しいガラスパネル。初めて見る人は誰もがその壮大さに息をのむでしょう。多くの口コミで「未来感がすごい」「所有欲を満たしてくれる」と評される、まさにEQE SUVの象徴的な装備です。

しかし、私がこのハイパースクリーンの真価だと感じるのは、見た目のインパクトだけではありません。その根底にある「ゼロレイヤー」という設計思想こそが、極めて実用的なのです。これは、AIがドライバーの行動パターンを学習し、地図、オーディオ、電話といった頻繁に使う機能を、階層を掘り下げることなく常にメイン画面上に表示してくれるというもの。

例えば、私が毎日同じ時間に特定の相手に電話をかけていると、車がそれを記憶し、その時間になると「〇〇さんに電話しますか?」と画面上に提案してくれます。まるで、痒い所に手が届く優秀な秘書が隣にいるようです。これにより、運転中に何度も画面をタップして目的の機能を探す必要がなくなり、視線移動が最小限に抑えられるため、結果として安全性も向上します。

もちろん、物理ボタンがほとんどないデザインに対して、「最初は戸惑う」「ブラインドタッチができない」といった反論の声も聞かれます。しかし、メルセデスはその点も抜かりありません。非常に優秀な音声認識機能「ハイ、メルセデス」を使えば、「少し暑い」「〇〇までのルートを案内して」と話しかけるだけでほとんどの操作が可能ですし、ステアリング上のタッチコントロールボタンも直感的に使えるよう工夫されています。慣れれば、これほど快適で安全なインターフェースはないと感じるはずです。

これだけの先進機能をストレスなく使いこなせるとなると、いよいよEVとして最も気になる「足の長さ」、つまり航続距離と充電性能がどうなのか、という点が気になってきますね。

日常使いで十分な航続距離と充電性能

自宅で静かに充電中のEQE SUVと日常使いの安心感

電気自動車の購入を検討する上で、誰もが最も気にするのが「一回の充電でどれだけ走れるのか」という航続距離でしょう。特に、長距離移動の機会が多い方や、自宅周辺に充電スポットが少ない方にとっては、死活問題とも言えます。

EQE 350 4MATIC SUVのカタログ値(WLTCモード)は528km。この数字は、東京から大阪まで無充電で到達できるほどの距離であり、まず安心感を抱けるものでしょう。もちろん、これは特定の条件下での数値であり、実際の走行ではエアコンの使用状況や走り方によって変動します。私の経験や多くのオーナーからの口コミを総合すると、街乗りと高速道路を組み合わせた一般的な使い方で、おおよそ400km〜480kmあたりが現実的な航続距離といったところです。

「なんだ、カタログ値より短いじゃないか」と思われるかもしれませんが、冷静に考えてみてください。毎日400km以上走るという方はごく少数派のはずです。週末に少し遠出のドライブを楽しむといった使い方であれば、途中で充電の心配をすることはほとんどなく、多くの場合は週に一度、自宅で夜間に充電するだけで事足ります。「ガソリンスタンドに行く手間がなくなったのが、想像以上に快適」という声は、多くのEVオーナーが口を揃えて言うことです。

また、メルセデスは充電インフラの拡充にも力を入れています。正規販売店への急速充電器の設置はもちろん、「Mercedes me Charge」というサービスに加入すれば、提携する全国の充電ネットワークを一枚のカードでスムーズに利用可能です。高速道路のサービスエリアなどにある150kW級の高出力な急速充電器を使えば、バッテリー残量が少ない状態からでも30分程度でかなりの航続距離を回復させることができます。

ここまでEQE SUVの輝かしい部分に光を当ててきましたが、どんな名車にも光と影があるもの。高価な買い物で後悔しないためには、ポジティブな面だけでなく、ネガティブな意見や注意点にもしっかりと目を向ける必要があります。次の章では、購入を決める前に必ず知っておきたい、気になる口コミと現実的な課題について、誠実に掘り下げていきましょう。

ベンツ EQE SUVの気になる口コミと購入前の注意点

購入前に冷静な判断を促すような静かな佇まいのEQE SUV

  • オプションを含めた車両本体価格の評価
  • 後席の広さとラゲッジスペースの実用性
  • 上位モデルEQS SUVと比較して感じる部分
  • 実際の電費性能は期待値を満たすか
  • 特徴的なエクステリアデザインの評判
  • 回生ブレーキのフィーリングに慣れは必要か

EQE SUVが多くの魅力に溢れた素晴らしい車であることは間違いありません。しかし、1,000万円を超える高価な買い物だからこそ、私たちはその光だけでなく影の部分、つまりデメリットや注意点にも真摯に向き合う必要があります。実際に購入したオーナーだからこそ感じる不満点や、検討段階で多くの人が壁に感じるであろうポイントが存在するのも事実です。

「完璧な車」というものは、この世に存在しません。大切なのは、その車の持つネガティブな側面が、あなた自身の価値観やライフスタイルにとって許容できるものかどうかを冷静に見極めることです。ここでは、価格、実用性、デザイン、そしてEVならではのフィーリングといった観点から、EQE SUVの気になる口コミや購入前に熟考すべき点を包み隠さずお伝えしていきます。

オプションを含めた車両本体価格の評価

高価格帯オプションが可視化されたEQE SUVの価格イメージ

まず、誰もが最初に直面する最大のハードルが、車両価格でしょう。EQE 350 4MATIC SUVの車両本体価格は1,369万円から(2024年時点)。ここに、EQE SUVの象徴とも言えるMBUXハイパースクリーンをはじめとする魅力的なオプションを追加していくと、乗り出し価格は1,500万円を優に超えてきます。

これは、同じメルセデスの人気SUVであるGLCやGLEの上位グレードが十分に狙える価格帯であり、競合となるBMW iXやアウディ Q8 e-tronと比較しても、決して安価ではありません。「いくら内容が良いとはいえ、やはり高すぎる」という口コミが見られるのは、ごく自然な反応と言えるでしょう。国の補助金制度はありますが、高額車両に分類されるため、その額は限定的です。

しかし、ここで冷静に考えてみたいのは、その価格の内訳です。EQE SUVは、他ブランドでは上級グレードのオプション扱いとなることが多いAIRMATICエアサスペンションやリア・アクスルステアリングといった高機能装備を標準で搭載しています。つまり、メルセデスは「これからの時代のラグジュアリーSUVには、これらの快適・安全装備が必須である」という思想のもと、価格設定を行っていると解釈することもできます。単純な価格の数字だけで判断するのではなく、その価格にどのような価値や装備が含まれているのかを、競合モデルと比較検討することが重要です。

それでもなお、絶対的な金額の高さは無視できません。この投資に見合うだけの満足感が得られるかどうかは、次に挙げる実用性なども含めて、総合的に判断する必要があるでしょう。

後席の広さとラゲッジスペースの実用性

後席の居住性とラゲッジスペースの広さを示すEQE SUVの実用シーン

SUVを選択する理由として、家族での利用や多目的な積載性を挙げる方は多いでしょう。EQE SUVの実用性はどう評価されているのでしょうか。まずラゲッジスペースですが、容量は520L、後席を倒せば最大1,675Lと、このクラスのSUVとして十分な広さが確保されています。ゴルフバッグや大型のスーツケース、キャンプ用品なども問題なく積載できるでしょう。

一方で、評価が分かれるのが後部座席の居住性です。EV専用プラットフォームの恩恵で床がフラットなため、足元空間は非常に広々としています。身長180cm近い私が座っても、前のシートに膝がつくことはなく、長距離でも快適に過ごせるだけのスペースがあります。しかし、一部の口コミで指摘されているのが、頭上空間のクリアランスです。空力性能を優先した流麗なルーフラインのため、後方に向かってなだらかに傾斜しています。

このため、身長が高い方や座高の高い方が後席に座ると、少し圧迫感を覚える可能性がある、という意見が見られます。私自身も、こぶし一つ分の余裕はありましたが、「広大」とまでは感じませんでした。これは決して「狭い」わけではありませんが、アルファードのようなミニバンの開放感に慣れている方や、後席にお客様を乗せる機会が多い方は、購入前に必ず実車で後席の座り心地を確認されることを強くお勧めします。

実用性という点では、ボンネット下に収納スペースがない(いわゆるフロントトランク、フランクがない)ことも、一部のユーザーからはマイナスポイントとして挙げられています。充電ケーブルなどをスマートに収納する場所が別途必要になる点は、覚えておくと良いでしょう。

上位モデルEQS SUVと比較して感じる部分

EQE SUVとEQS SUVのサイズや印象の違いを比較したシーン

EQE SUVを検討する際、多くの人の頭をよぎるのが、兄貴分であるEQS SUVの存在です。同じプラットフォームを共有し、デザインテイストも非常に似ているため、「どこが違うのか」「価格差ほどの価値はあるのか」という疑問が湧くのは当然です。

最も大きな違いは、ボディサイズとシートレイアウトです。EQS SUVは全長が約26cm長く、ホイールベースも18cm長いため、3列目シートを備えることが可能で、より堂々とした佇まいをしています。高速道路を巡航する際の、矢のような直進安定性や、路面の凹凸を完全に消し去るかのような乗り心地の重厚感は、やはりEQS SUVに軍配が上がります。内装も、細かく見ればレザーの使用範囲が広かったり、より贅沢な素材が使われていたりと、フラッグシップならではの設えが見られます。

では、EQE SUVは単なる廉価版なのでしょうか?私はそうは思いません。むしろ、日本の道路事情やライフスタイルを考えた時、EQE SUVの持つ「絶妙なサイズ感」は大きなメリットになります。前述の通り、リア・アクスルステアリングとの組み合わせによる取り回しの良さは、日常使いでのストレスを劇的に軽減してくれます。言ってしまえば、EQS SUVが「大陸をゆったりと旅するグランドツアラー」だとしたら、EQE SUVは「都市から郊外、ワインディングまでを俊敏にこなす、オールラウンドなエグゼクティブツアラー」といったキャラクターの違いがあります。

3列シートが不要で、日々の扱いやすさを重視するのであれば、EQE SUVは極めて合理的で賢い選択と言えるでしょう。この2台の関係性は、SクラスとEクラスの関係性に近いのかもしれません。

実際の電費性能は期待値を満たすか

EQE SUVの電費性能と航続距離を示すデジタルメーターの表示

航続距離と同様に、EVのランニングコストを左右する重要な指標が「電費」、つまり1kWhの電力で何km走行できるか、です。ガソリン車の「燃費」にあたるこの数値について、オーナーのリアルな声はどうなっているのでしょうか。

EQE 350 SUVのWLTCモードにおける交流電力量消費率は208Wh/km。これを電費に換算すると、約4.8km/kWhとなります。実際のオーナーの口コミや燃費記録サイトなどを見ると、平均的な電費は4.5km/kWhから5.5km/kWhあたりに収まることが多いようです。これは、2.6トンという車重を考えれば、十分に優秀な数値と言えるでしょう。

しかし、注意点もあります。一つは、高速道路での巡航速度が高い場合、空気抵抗が増えるため電費は悪化する傾向にあること。もう一つは、冬場のパフォーマンスです。外気温が低いとバッテリーの性能が低下し、さらに暖房(特にヒーター)の使用は電力を大きく消費します。そのため、夏場に比べて冬場は航続距離が1〜3割程度短くなることを想定しておく必要があります。「冬の寒い日に遠出しようとしたら、思ったより航続距離が伸びず、計画変更を余儀なくされた」という体験談は、EVでは珍しくありません。

ただし、EQE SUVには賢いバッテリーマネジメントシステムや、暖房効率の良いヒートポンプが搭載されており、こうした弱点を補う工夫がなされています。また、回生ブレーキの強さを自動調整してくれる「D Auto」モードをうまく活用すれば、ドライバーが意識せずとも効率的な運転が可能になります。この機能の賢さには、私も試乗時に舌を巻きました。

特徴的なエクステリアデザインの評判

曲線美と未来感が際立つEQE SUVの特徴的なエクステリア

車の購入において、性能や機能と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「見た目」です。毎日眺め、時には自分のアイデンティティの一部ともなるエクステリアデザインは、愛着を左右する大きな要素でしょう。その点で、EQE SUVのデザインは、口コミでも賛否がはっきりと分かれる傾向にあります。

否定的な意見としてよく聞かれるのが、「丸っこくて、ベンツらしい威厳がない」「ダンゴムシのようだ」といった声です。これは、メルセデスEQシリーズに共通する「シームレス」で「ワン・ボウ(弓を引いたような)」なデザイン言語に起因します。Cd値0.25という驚異的な空力性能を達成するため、ボディの凹凸を極限までなくし、風がスムーズに流れる滑らかな面で構成されているのです。

従来のGLSやGクラスのような、角張った力強いSUVのデザインを好む方から見れば、この未来的なフォルムに物足りなさや違和感を覚えるのは無理もないかもしれません。しかし、これはメルセデスが過去の成功体験に固執せず、EVという新しい時代にふさわしい「機能美」を追求した結果なのです。空気抵抗の低減は、航続距離の伸長と静粛性の向上に直結する、EVにとって最も重要な性能の一つ。そのための合理的な形だと理解すると、このデザインの見え方も変わってくるのではないでしょうか。

私自身、最初は少し戸惑いを感じましたが、実物を様々な角度から眺めているうちに、光の当たり方で表情を変える豊かな曲面の美しさや、ブラックパネルに統合されたフロントフェイスの先進性に惹きつけられていきました。これは、見慣れるほどに良さがわかる、スルメのような魅力を持ったデザインなのかもしれません。

回生ブレーキのフィーリングに慣れは必要か

MBUX上で回生ブレーキ設定を確認するEQE SUVのドライバー視点

最後に、EVならではの運転感覚であり、内燃機関車からの乗り換えで最も戸惑う可能性のあるポイントが「回生ブレーキ」のフィーリングです。アクセルペダルを離した際にモーターが発電機として働き、運動エネルギーを電力に変換すると同時に、強い減速力(エンジンブレーキのような効果)が発生する仕組みです。

メルセデスでは、ステアリングのパドルを操作することで、この回生ブレーキの強さを複数段階で調整できます。回生を全く行わない「D+(コースティング)」から、アクセルペダルだけで停止近くまでコントロールできる「D-(強力な回生)」まで、好みに応じて選ぶことが可能です。しかし、特に「D-」モードでのいわゆる「ワンペダルドライブ」は、ガソリン車の自然な空走感に慣れていると、最初はカックンブレーキのようになりがちです。

口コミでも「同乗者が車酔いしてしまった」「スムーズに運転するには練習が必要」といった声が見られます。私も、この感覚に慣れるまでは少し時間が必要だと感じます。あなたがもし初めてのEVとしてEQE SUVを検討しているのであれば、まずは回生レベルを自動で最適化してくれる「D Auto」モードで走ることを強くお勧めします。このモードは、前走車との距離や道路の勾配、制限速度などをナビゲーションシステムと連携して読み取り、人間が操作するよりもはるかに自然で賢い回生を行ってくれます。

この「D Auto」モードで車の挙動に慣れ、徐々に他のモードを試していくことで、回生ブレーキは戸惑いの対象から、運転をより楽で効率的にしてくれる頼もしい味方に変わっていくはずです。これらの気になる点をすべて理解した上で、それでもなおEQE SUVが魅力的に映るのであれば、それはあなたにとって後悔のない選択となる可能性が高いでしょう。

まとめ

メルセデス・ベンツ EQE SUVは、フラッグシップモデルEQS譲りの圧倒的な静粛性と魔法の絨毯のような乗り心地、そしてリア・アクスルステアリングによる驚異的な小回り性能を兼ね備えた革新的なEVです。一方で、オプションを含めると1,500万円を超える高額な価格設定や、身長によっては後席の頭上空間に圧迫感を感じる可能性、空力優先の独特なデザインなど、購入前に知っておくべき注意点も存在します。本記事で解説した良い口コミと気になる口コミの両方を参考に、ご自身の価値観と照らし合わせ、後悔のない一台を選んでください。

よくある質問

ベンツ EQE SUVの乗り心地は本当に良いのですか?

はい、フラッグシップモデルEQS譲りのプラットフォームとAIRMATICエアサスペンションにより、「魔法の絨毯」と評されるほど卓越した静粛性とフラットな乗り心地を実現しています。路面の継ぎ目の衝撃も巧みにいなし、長距離移動でも疲れにくいのが大きな魅力です。

車体が大きいですが、日本の道路でも運転しやすいですか?

全幅2m超えと大柄ですが、最大10度も後輪が切れる「リア・アクスルステアリング」が標準装備されており、最小回転半径はCクラス並みの5.1mです。そのため、Uターンや駐車時の取り回しは驚くほど良く、サイズを感じさせない運転のしやすさが特徴です。

オプションのMBUXハイパースクリーンは付けるべきですか?

圧倒的な未来感と所有満足度を求めるなら、ぜひ選びたいオプションです。AIが使用頻度の高い機能を自動で表示する「ゼロレイヤー」設計は見た目以上に実用的で、安全性向上にも寄与します。ただし、標準の縦型ディスプレイでも質感は高く、基本的な機能に不足はありません。

実際の航続距離はどれくらいですか?

カタログ値は528km(WLTCモード)ですが、実走行ではエアコンの使用状況などにより400km〜480km程度が目安となります。週末の遠出程度であれば途中の充電はほぼ不要で、多くの場合は週1回の自宅充電で十分運用可能です。

EQE SUVの最大の欠点や注意点は何ですか?

最も大きなハードルは価格です。オプションを含めると1,500万円を超えるため、競合モデルと比較検討が必要です。また、後席の頭上空間が身長の高い方にはやや窮屈に感じられる可能性や、空力を優先した丸みのあるデザインの好みが分かれる点も注意すべきポイントです。

上位モデルのEQS SUVとの違いは何ですか?

EQS SUVはより全長が長く、3列目シートの設定がある点が最大の違いです。乗り心地の重厚感も一枚上手ですが、EQE SUVは日本の道路事情に適したサイズ感と小回り性能が魅力です。3列シートが不要で日常の扱いやすさを重視するなら、EQE SUVが賢明な選択肢となります。

EV初心者ですが、回生ブレーキの感覚に慣れることはできますか?

最初はアクセルオフ時の強い減速に戸惑うかもしれませんが、前走車や道路状況に応じて回生レベルを自動で最適化してくれる「D Auto」モードが非常に優秀なため、まずはこのモードで運転することをお勧めします。慣れれば、運転が楽で効率的になる頼もしい機能に変わります。

渡辺 悠真

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。EQE SUVという一台には、スペック表では伝わらない「体験としての豊かさ」が随所に込められていました。一方で、車としての完成度が高いからこそ、細かな注意点も見えてきます。あなたにとって、その光と影はどう映ったでしょうか?もし機会があれば、次はEQE SUVのライバルたちにも目を向け、その個性と価値を比較してみたいと思っています。

※本記事では、一部に生成AIを活用して作成された内容が含まれる場合がありますが、その際は専属の専門ライターからの申告に基づき、監修者および運営チームが公式情報など信頼性の高い情報源に基づいて内容を確認・編集しています。なお、AIを使用していない記事についても、運営側で最終的な確認を行っています。
※1 本記事に掲載されている画像は、一部生成AIにより作成されたイメージであり、実在の人物・場所・物とは関係ありません。

メルセデス・ベンツ
タイトルとURLをコピーしました